神戸で離婚・男女問題に取り組む弁護士 慰謝料の相場はいくらなのか
2020/04/24
現在、緊急事態宣言に伴い神戸地裁・神戸家裁ともに裁判期日が入らない状態が続いています
できる限り早く、日常に戻れるとよいですね
さて、離婚・不倫など男女問題の法律相談を受けていると、よく、「慰謝料の相場はいくらですか?」と聞かれることが良くあります
ごく稀にではありますが、なぜか女性であることを理由に、自分が慰謝料をもらえると勘違いしている人もいます
まず、前提として、慰謝料をもらうためには、相手方が違法な行為をしたといえる必要があります。
例えば、単なる性格の不一致というのであれば、お互いさまということで、慰謝料が発生することはありません。
また、相手方が浮気をしていても、浮気が違法となるのは、結婚している場合や婚約が成立している場合であり、単なる交際中の浮気では慰謝料は認められないのが一般的です。
夫または妻が浮気などの違法な行為をしている場合、慰謝料の相場いくらなのでしょうか。
裁判になった場合は、浮気が原因で離婚にまで至った場合、2019年に離婚慰謝料に関する最高裁判決がでて以降、各裁判官によって認められる慰謝料額に大きな幅があるような気がするのですが100万~300万円程度、(こちらは余り裁判官によるバラつきは小さい気がします)離婚しない場合で100万円くらいなのかなという感じです。
ここで、断っておきたいことは、あくまでも、浮気をされた側が、浮気をした相手方を訴えた場合に裁判で認められる慰謝料金額の相場ということになります。
一般的に、浮気をした人が、離婚をしたいと裁判を起こしても、なかなか離婚を認める判決をもらうことはできません
そのため、判決まで行ったら認められないはずの離婚に同意してもらうために、先ほど、裁判所が認めてくれる可能性のある慰謝料額よりも、極めて高額の慰謝料を支払う人も少なくはありません。また、通常の裁判の相場よりも高額の慰謝料をもらえるのであれば、離婚に応じてもよいという人も少なくはありません(調停や離婚の途中で、経済的合理性を優先するようになる人も少なくありません)
(裁判をすれば負けそうな場合)相手方が離婚に応じてくれる慰謝料の相場は幾らなのかと尋ねられると、相手方の気持ち次第なので、その時の状況に応じて駆け引きをしていくしかないと思います。ただ、よほどお金を持っていない相手方の場合は別として、一般的には、(浮気された人が浮気した相手を訴えた場合に認められる)裁判基準を下回る条件での離婚は難しいことは確かだと思います。
当事務所では、いわゆる有責配偶者の方からもたくさんご依頼をいただいており、離婚調停や離婚裁判で、無事離婚が成立したというケースをたくさん取り扱っています。もし、神戸市近辺でお悩みの方は、ぜひ、当事務所にご相談ください。