神戸で刑事事件に取り組む弁護士のブログ 建造物等失火罪で不起訴を勝ち取った事案
2020/11/12
刑事事件
神戸で活動する弁護士の西山です
もう1カ月半すれば年末ですね
今年は、コロナもありとても大変な1年でしたね
無事、年を越せるように、健康には気を付けて生活を続けていきたいと思います
さて、先日、被疑者国選で、建造物等失火罪で逮捕された被疑者を担当しました
初回の接見で被疑者に確認したところ、警察としては、故意に火をつけたのではないかと疑っており、現住建造物放火罪での起訴を視野に入れている様子でした
建造物等失火罪であれば、最大でも50万円の罰金で終わります。
しかし、現住建造物等放火罪は、裁判員裁判対象事件であり、法定刑も建造物等失火罪とは比べ物にならないくらい重たくなってしまいます。
私は、被疑者に、現住建造物放火罪の法定刑が重いこと、裁判員裁判になる可能性があること、否認すべきところはしっかり否認できれば現住造物放火罪で起訴される可能性が低くなることを説明しました。
また、虚偽の自白を引出されないように、取調べにおいて注意すべき点を念入りにアドバイスしました。
その後、接見に行った際、しっかりと被疑者を励ましたところ、しっかりと否認を通すことができ、最終的に、不起訴処分となりました。
同じようなケースで「故意」か「過失」かが問われたケースで、2回続いて不起訴が続いたことから、否認すべき点をしっかり否認すれば、捜査機関は、慎重に判断してくれることもあるのだなと感じました。
リライト神戸法律事務所では、刑事事件にも力を入れて取り組んでいます
お悩みの方は、是非、ご相談ください。