神戸で離婚・男女問題に取り組む弁護士のブログ 過剰な請求をはねつけた事例
2020/05/07
神戸で離婚・男女問題、遺産相続問題、刑事事件などに取り組む弁護士のブログ 具体的解決事件 過剰要求をはねつけた事例
さて、ゴールデンウィークですが、コロナ騒動もあり自宅で過ごす時間が多くなっています
神戸三宮でも人通りがとても少ないです
さて、今回は、不倫相手の夫からの過剰な請求を排斥した事例について案内させていただきます
依頼者は、不倫相手の夫Yからの過剰な請求に悩んでいました
具体的には、①慰謝料1000万円の支払い、②会社を退職することを要求してきていました
また、Yは、依頼人の会社にも、嫌がらせの電話をしてきていました
私は、代理人に選任されてすぐに、Yに対して、裁判例を基準にした慰謝料額については支払うこと、退職には応じられないことを伝えました(なお、依頼人と不倫相手は別々の会社に勤めており、取引関係にあるというわけではありませんでした)
Yは、汚い言動で私を罵り始め、あらゆる手を使ってでも会社を辞めさせると通告してきました。
しかし、私は、毅然とした態度で、慰謝料は支払うが退職には応じられないこと、退職にこだわるのであればこれ以上交渉を打ち切る旨、違法な手段に対しては刑事告訴する旨を通告しました
その後、Yから会社に対して依頼人を誹謗中傷するFAXがあったので、刑事告訴を前提に警察に相談して、担当刑事からYに対して、次同じ行為をしたら逮捕する旨注意を入れてもらいました
すると、Yは弁護士を選任して、弁護士に交渉を委ねました
Yが弁護士を選任して以降は、和解交渉はスムーズに進み、最終的には150万円の解決金を支払うことで事件が解決しました。
当然、Yからの嫌がらせもなくなりました
不倫問題では、このように相手方が感情的になってしまってい、とても承諾できないような条件を突き付けてくることもあります
このような場合、相手の話をおとなしく聞いているだけでは、絶対に紛争が解決することはありません
時には、毅然とした態度で、交渉を打ち切り、裁判で戦う覚悟を決める必要がある場合もあります
また、駆け引きを行う前提として、正しい情報(裁判になった場合の見通し)を収集する必要があります
このような作業や駆け引きは、精神的に追い詰められている紛争当事者自身ではとても厳しいと思います
ぜひ、自分自身で交渉を開始する前に、弁護士に相談してみてください